お寺や自宅などでの法事・法要
- 2020.04.27
- 忌日法要
法事
一般に、「法事」と言いますと、〇回忌という年忌法要を思い出される方が多いと思います。
「法」仏様の教えを「事」行う事、つまり仏様の教えを実践することが「法事」ということなります。
年忌法要に限らず、お仏壇に毎日のお供えや、お寺の住職様にお経をあげてもらうことや、自身で読む毎日のお経も「法事」ということです。
そもそも法事とは、仏になった故人を供養するという意味で、追善供養(ついぜんくよう)、追善回向(ついぜんえこう)ともいいます。
追善とは、私たちが亡き方のために善い行いを積むことにより、亡き方が悟りをお開きになり、私たちを見守り導いて下さることを願い、またその功徳を亡き方に向ける事を回向といいます。
洞泉寺は浄土宗です。
浄土宗は元祖法然上人の教え「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)とお念仏をおとなえすることが最高の功徳であり追善供養です。

法要
法要とは「法」仏様の教えの「要」肝要な部分 を意味します。
「初七日」とか「四十九日」「一周忌」ということばを聞いたことがあると思います。故人が亡くなったあとに行う重要な法事です。
年忌法要は極楽浄土へ行かれた故人がさらなる精進の道へと導くために営みます。
「亡き方の冥福を願う」という言葉を聞きますが、冥福とは冥途の幸福のことで、故人がお浄土でよい報いを受けてもらうために、この世の私たちが供養をします。
また法要は、亡き方が設けてくれた人と人とのご縁、「ご先祖様がいたから今の自分がいる」というつながりを再確認し、亡き方への感謝の思いを新たに、自分自身を見つめ直す場でもあります。
また普段疎遠になっている親族の方たちとお会いできるのも、亡き方のお導きなのです。
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌とつづき、三十三回忌で長い修行の締めくくりとして、故人は菩薩(ぼさつ)の道に入り、「ご先祖さま、守り仏」となると古くから信じられてきました。
仏教ではさらに、五十回忌、百回忌と続き、地域にもよりますが洞泉寺のある豊田市では三十三回忌、もしくは五十回忌をもって「弔い上げ」とし、法事の締めくくりとしています。
五十回忌の後は五十年ごとに報恩感謝の法要を行いましょう。
「弔い上げ」が終わってもご先祖様への想いはいつまでも変わらず持ち続けたいものです。